ジャカルタ生活ブログです

インドネシアで仕事をしています。八年目です。妻はインドネシア人。適当に書いてます。2013年からやっているブログです。

インドネシアのブランド猫の価格

インドネシア滞在歴が五年以上になり、
また、インドネシア人の伴侶も得たことから、
日頃のアクティビティの幅が広がってきた。

ひとつは猫に関して。
独身のときはインドネシアはもちろん、日本でも、
ペットのようなものは飼ったことがなかった。
いや、金魚くらいは掬って買ったことはあるが、
生き物との触れ合いはそれくらいで、
子供の頃も教室の裏に「あ、いるんだな」くらいの感覚で、
ミドリガメが鎮座していたこともあるにはあったが、
生物係の島崎はなんであんなに水槽掃除に夢中なんだ?と見下して思うほど、人間以外にあまり関心がなかった。

はたまた私の妻というと子供の頃から生きとし生けるもの全般への慈愛に満ちた感性を持って育ったため、
私と結婚して幾ばくかの金銭的余裕を得た瞬間に、
猫を飼いたいと瞬発的に思うのは必然だったようだ。

結婚して同棲し始めて一ヶ月経ったくらいだろうか。
妻が突然猫を飼いたいと言い出し、
休みの日に車を走らせて二時間ほどの距離の都市バンドンまで猫を買いに行った。

皆様はペットショップを想像するかもしれないが、
ペットショップで買うのはいわば中流階級から富裕層くらいなもので、もっぱら個人取引が主流である。

バンドンの鉄道駅の駐車場で個人の猫愛好家兼サイドビジネスマンから猫を譲り受ける。
ケージの中で怯えた白毛の猫。
鼻と足の先だけが黒い。シールポイントという特殊なカラーリングらしい。

ヒマラヤンという種類の猫で、日本では30万円くらいしてもおかしくない代物だ。
血統書無しとはいえ、種から大きく離れているわけでもないその端正整った猫。
インドネシアでは一万円程度の値段で買えるのであった。

個人の愛好家が種から大きく離れないように、
ざっくりと同じ種同士で繁殖させる。
種猫として貸し出してレンタルフィーを受け取る慣習もある。

生物であるがゆえ基本は日本と同じであろうが、
全体的なコストが日本と比べて安いため、
販売価格も安いのである。

まず第一に不動産価格が安い。
都市部はあがりつつあるが、少し郊外に移ると、
日本で15万円の家賃が5万円といった塩梅だ。

第二に人件費が安い。
結構な大手株式会社で働いても、
月の最低賃金は三万円から四万円程度。

第三に個人事業としての法整備や、
税金の徴収がとても緩い。

猫を仮に個人的に繁殖させて、
一度に三匹から四匹産まれたとしよう。
一人がそのサイドビジネスに精を出したとして、
株式会社の月の最低賃金のそれを上回るには、
一匹一万円から二万円で売れればそれで三万円から八万円になる。
あとはサイクルだが種猫が三匹くらいいえば、
月に一度は出産(収穫)となるわけだ。

そんなわけでインドネシアのブランド猫(血統書なしだがそれなりに崩れていない種)は、
日本と比べて15分の1の値段である。

このあたりのこと、
私が共同執筆として参画している、
インドネシア駐在ドットコムに近いうちにまとめる。
http://indonesia-chuzai.com
必ずブックマークしておいてほしい。

今日のところは以上。